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車椅子で植物を育てていると、棚選びでは「何鉢置けるか」だけでなく、「座ったまま手が届くか」が
大事になります。
たくさん置けても、水やりや鉢の移動が大変だと、日々の管理が続けにくくなるからです。
僕が使っているのは、タカショーさんのパンタグラックハウス。ウッドデッキに3段タイプを2つ置いています。
正直に言うと、すべての段が使いやすいわけではありません。ぐらつきや、棚板の網目の大きさなど、気になる点もあります。
それでも、座ったまま扱いやすい奥行きや、組み立ての簡単さなど、自分の使い方に合うメリットが多く、使い続けています。
この記事では、車椅子で実際に使って感じたことと、鉢を置きやすくするために加えた工夫を紹介します。
なぜ植物棚選びは車椅子ユーザーにとって難しいのか
僕の場合、植物の世話は基本的に座ったまま行います。そのため、棚の高さによって作業のしやすさが
大きく変わります。
高い場所は手が届きにくく、低い場所はかがむのが大変です。無理に手を伸ばして鉢を持ち上げるのも、危なさを
感じます。
棚の段数が多くても、上段や下段が使いづらければ、置ける鉢の数と、無理なく管理できる鉢の数は違ってきます。
これは、今回紹介するラックでも同じです。僕にとっては、上から下まですべて使いやすい棚ではありません。
だからこそ、棚を選ぶときは、収納力だけでなく「よく使う段に、どれだけ楽に手が届くか」を重視しています。
僕の使い方では、段差なく出られるウッドデッキが使いやすい
僕のメインの育成場所はウッドデッキです。
自宅では段差なく出られて、棚に車椅子を横付けできます。鉢に近づけるので、水やりや植物の様子を見るときにも
使いやすい場所です。
冬も、耐寒性のある植物はここで育てています。寒さに弱い植物だけ室内などへ移すため、一年を通して屋外で使える植物棚が欲しいと考えていました。
ウッドデッキは日照や風通しを確保しやすい一方、棚に置くとすべての鉢に均等に光が当たるわけではありません。
このラックは各段の奥行きが同じなので、奥や下の段には日光が届きにくいところがあります。僕はときどき
鉢を前後・上下で入れ替えて対応しています。
置く植物に合わせて場所を分けるのも一つの方法です。たとえば、強い光を必要としない植物を下の段に置くなど、光の当たり方を見ながら調整しています。
ウッドデッキ以外なら、軒下や玄関先も候補になると思います。僕が大事だと感じるのは
車椅子で無理なく近づけて、床面が平らで、棚ががたつきにくいことです。
タカショーのパンタグラックハウスを選んだ理由
幅があり、座ったまま扱いやすい奥行きだった
使っているラックの箱には、幅86cmと表記されています。植物を並べるスペースを確保できるサイズです。
奥行きも、僕にとっては座ったまま手を伸ばしやすいサイズです。ただし、同じ奥行きでも、最下段の奥まで手を
伸ばすのは大変です。届きやすさは段の高さによって変わります。
棚の寸法を見るときは、設置場所に収まるかだけでなく、自分の姿勢で鉢を出し入れできるかも考えておくと
よいと思います。
工具不要で、僕は車椅子のまま組み立てられた
組み立てに工具がいらないことも、選んだ理由の一つです。
パーツは比較的軽く、棚板を載せる構造もシンプルで、僕は車椅子に座ったまま組み立てられました。

ただ、部品を広げたり動かしたりする場所は必要です。広い場所で作業し、持ち上げにくい部分があれば、家族などに手伝ってもらうとよいと思います。
組み立てだけでなく、ばらすのも簡単です。使わない時期に片づけたい場合にも扱いやすいと感じます。
見た目がすっきりしている
フレームが細く、棚そのものがあまり目立ちません。植物を並べたときの見た目がすっきりしている点も
気に入っています。
一方で、その細さもあって、作りはやや華奢な印象です。実際にぐらつきやすさもあるので、安定感を最優先にしたい人には気になると思います。
特に上段に背の高い鉢や下すぼまりの鉢を置くときは、倒れやすさに注意が必要です。
簡易温室カバーは、用途を理解して選びたい
冬も外で使うなら、簡易温室用のカバーがセットになったものがおすすめです。
僕は、耐寒性のある植物を冬も外で管理する際に、雨風や霜を防ぐために使っています。ただし、カバーを掛ければ
寒さに弱い植物もそのまま冬越しできるわけではありません。寒さに弱い植物は室内などへ移します。
また、カバーを使うときは、寒さだけでなく日中の温度にも気を配る必要があります。特に晴れた日の日中は
必ず正面を開けて換気し、カバーの中の温度が上がりすぎないよう確認しています。

カバーが必要かどうかは、育てる植物と、冬にどこで管理するかに合わせて選ぶのがよいと思います。
購入するときはカバーの付属有無や本体付きかも確認してください。
2段・3段それぞれのメリット・デメリット
段数を選ぶときは、「置きたい鉢の数」と「日々の作業のしやすさ」のどちらを優先するかがポイントになります。
僕が実際に使っているのは3段タイプです。その経験から、それぞれの選び方を考えてみます。
2段ラックは、管理のしやすさを重視したい人に
2段タイプを選ぶなら、各段に無理なく手が届くかを確認したいところです。
自分に合う高さであれば、水やりや鉢の移動をしやすく、置いた植物を日常的に管理しやすいと思います。
その分、置ける植物の数は限られます。収納量を増やすより、一鉢ずつ無理なく世話できることを優先したい人には、検討しやすい選択肢です。
ただし、下段が使いにくいのは2段タイプでも同じです。「2段なら必ず届く」というわけではないので、購入前に各段の高さを確認することは必要です。
3段ラックは収納力があるが、最下段に工夫が必要
僕は3段タイプを2つ使っています。植物を多く置ける一方、最下段の扱いには苦労しています。
最下段にも植物を置いていますが、奥までは手が届きにくく、かがむのも大変です。
さらに、棚板の網目が粗いため、鉢をそのまま滑らせて手前へ移動させることができません。そこで
僕は木材ですのこを作り、棚板の上に載せています。
これで以前より使いやすくなりました。ただ、低い位置に手を伸ばす必要があること自体は変わりません。
かがむのが難しい場合は、最下段まで植物を置くスペースとは考えないほうがよいと思います。自分が取り出せる
範囲で、ジョーロやバケツなど、濡れてもよい用具の置き場所にする使い方もあります。
3段分の収納があっても、3段すべてを同じように管理できるとは限らない。
ここは、購入前に考えておきたいところです。
棚板の網目が大きい問題は、木材と育苗箱で対策
このラックで気になったのが、棚板のメッシュの網目が大きいことです。
小さな鉢や底の細い鉢は、そのまま置くと安定しにくくなります。
僕が使っている鉢では、プレステラ90・105の深型が特に倒れやすいと感じました。下すぼまりの形なので、置き方によってぐらつきます。「根っこつよし」の3号・4号も、少し安定しにくい印象です。
そこで、木材と育苗箱を組み合わせて使っています。
木材2本の上に育苗箱を並べる
用意したのは、断面が15mm×40mmの木材です。これを約80cmの長さに切り、1段につき2本使います。
僕は手元にあった端材も使いました。
置き方は次のとおりです。
- 棚の前側と後ろ側に、木材を1本ずつ平行に置く
- その上に育苗箱(35型)を縦向きに3つ並べる
- 育苗箱の中に鉢を置く


この方法にしてから、小さい鉢や細長い鉢も、棚のメッシュに直接置くより安定して並べられるようになりました。
育苗箱は35型を使っています。製品によって寸法が違うので、同じように試す場合は、棚と育苗箱のサイズを確認してください。
また、この工夫は鉢の置きやすさを改善するためのものです。棚自体のぐらつきは残るので、背の高い鉢などは
置き場所を考える必要があります。
こんな人にはおすすめ/おすすめしない
おすすめできる人
僕の使い方からすると、次のような人には候補になると思います。
- 屋外用の植物棚を探している人
- 耐寒性のある植物を、一年を通して外で管理したい人
- 冬は植物を室内に移し、必要に応じて棚も片づけたい人
- 組み立てや分解の簡単さを重視する人
- 育苗箱などを使い、自分に合う置き方を工夫できる人
車椅子で使う場合は、棚に横付けできる場所を確保できるかも大事です。
別の棚を検討したほうがよい人
一方で、次のような人には合わないかもしれません。
- ぐらつきが少ない、しっかりした棚を求めている人
- 小さな鉢や背の高い鉢を、棚板に直接並べたい人
- 下段や奥の鉢にも、できるだけ均等に日光を当てたい人
- 鉢の配置換えや、棚板への工夫をあまりしたくない人
シンプルで扱いやすい作りですが、その分、安定性や光の当たり方には気を配る必要があります。
完璧ではないけれど、僕の育て方には合っている
タカショーのパンタグラックハウスは、車椅子で使ううえで、どの段にも楽に手が届く棚ではありません。
最下段の扱いにくさや、小さな鉢の安定性など、工夫が必要なところもあります。
それでも、僕にとっては、横付けできるウッドデッキで使えて、幅と奥行きがちょうどよく、組み立ても簡単だった
ことが、使い続けている理由です。
棚選びでは、何鉢置けるかと同じくらい、普段の水やりや鉢の移動を無理なくできるかが大切だと思います。
自分が手を伸ばせる範囲を中心に植物を置き、使いにくい段は用途を変える。僕はそんな使い方で、このラックを
日々の植物管理に取り入れています。

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