※この記事は、脊髄損傷後に僕が経験している痛みと、これまで主治医に相談しながら試してきたことを記録したものです。診断や治療の代わりになるものではありません。痛みが新しく現れた、強くなった、生活への影響が大きいといった場合は、医師などの専門家に相談してください。
脊髄を損傷してから、僕は神経障害性疼痛と付き合いながら生活しています。今も痛みがなくなったわけではなく、日によって強さも変わります。
痛みは外から見えにくく、同じ脊髄損傷でも感じ方は人によって違います。この記事では一般的な治療法を紹介するのではなく、僕がどこに、どのような痛みを感じ、日常でどんな変化に気づいたかを書きます。
僕が感じている痛み
僕の場合は、右足の膝下の外側に常に痛みを感じます。知覚は麻痺していますが、痛む場所は具体的に説明できます。
痛む場所は以前から変わっていません。強さは日によってまちまちで、強く感じる日もあります。
痛みが強いと、それだけで気力を使います。眠れないこともあり、仕事や日々の生活に影響する日もあります。一方で、同じ強さがずっと続くわけではなく、過ごし方によって感じ方が違うこともありました。
薬を少しずつ減らしてきた経過
この記事を最初に書いた2023年当時、僕はリリカ(一般名:プレガバリン)を75mg、1日3回服用していました。
退院後は、入院していた総合病院へ数か月に一度通い、リリカを処方してもらっていました。一方で、退院後からリハビリを受けている整形外科にも継続してお世話になっています。
2025年頃からは、その整形外科でリリカを処方してもらうようになりました。整形外科医と相談しながら少しずつ量を減らして経過を見たところ、減らしても痛みが強くならなかったため、現在は25mgを朝と夕方に1回ずつ、1日合計50mg服用しています。
僕の場合、薬を減らしても痛みが悪化しない時期がありました。ただし、これはリリカに効果がないという意味ではありません。薬の効き方には個人差があり、僕自身も以前に服用をやめたときには痛みが増したように感じたことがあります。
サインバルタ(一般名:デュロキセチン)を試したこともあります。僕の場合は効果を感じられず、吐き気もひどかったため、服用をやめました。
薬の効き方や副作用は人によって異なります。量を変えたり中止したりする場合も、自分だけで判断せず、医師や薬剤師に相談することが大切です。
リハビリ後に痛みが軽く感じることがある
退院後から通っている整形外科では、下肢や腰まわりのこわばりをほぐしてもらっています。リハビリを受けると痛みが多少軽くなることがあり、良いときには、その状態が2〜3日ほど続きます。
ただし、毎回同じように変わるわけではありません。僕が実際に感じている変化ではありますが、こわばりをほぐすことが、どのような理由で痛みに影響しているのかまでは分かりません。
長く移動しているときに感じる変化
車いすで長く移動しているときは、痛みが少なくなるように感じることがあります。本当に痛み自体が軽くなっているのか、移動や外出に意識が向いて痛みから注意がそれているのかは分かりません。
一方で、疲れすぎると痛みが強くなることもあります。動けば動くほど良いとは考えず、その日の体調を見ながら無理をしすぎないことも必要だと感じています。
以前、海外の文献で、有酸素運動と脊髄損傷後の痛みについて読んだ記憶があります。今回あらためて確認すると、運動などが痛みへの対処に役立つ可能性は示されているものの、研究はまだ限られており、誰にでも同じ効果があるとは言えません。
運動には体力や肩への負担もあります。僕は自分の体調と生活に合わせて行っていますが、これから始める人や痛みが強い人は、主治医やリハビリの専門職へ相談した方が安心です。
痛みと睡眠
痛みが強く、眠れない夜があります。現在は、処方された睡眠導入剤を使うとしても月に2回ほどで、まったく使わない月もあります。痛みはありますが、以前よりは何とか眠れるようになっているのかもしれません。
睡眠導入剤を使うことには抵抗がありましたが、眠れない状態を我慢し続けるのではなく、睡眠の問題も含めて医師に相談するようになりました。
また、少しでも睡眠の質を上げられないかと思い、簡単にできることから試しています。ここ数か月は、寝る前の読書と軽い瞑想を続け、寝室にはスマホを持っていかないようにもしています。
大きな変化ではありませんが、僕自身は少し効果を感じています。これらは痛みや不眠への治療として勧めるものではなく、睡眠のために現在の僕が試している習慣です。
痛みをゼロにする方法ではなく、僕の記録として
今も、痛みが完全になくなったわけではありません。薬、活動量、睡眠のどれか一つで解決したとも考えていません。
それでも、自分の痛みがいつ強く、リハビリや移動の後にどう変わり、疲れすぎた日はどうなるのかを振り返ることで、医師やリハビリの担当者へ相談するときに伝えやすくなります。
この記事も「この方法なら痛みが治る」と伝えるためのものではありません。脊髄損傷後の痛みと長く付き合っている一人として、僕の場合の経過を残すために書いています。
痛みが新しく出た場合、強くなった場合、眠れない日が続く場合、今の治療に困っている場合は、脊髄損傷や痛みの診療経験がある医療者へ相談してください。

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