入院中はひたすらリハビリをする毎日だと思いますが、退院の時期が近づいてくると
退院後どうするのか、住まいの事、仕事の事などソーシャルワーカーや主治医と話す機会が
増えてくると思います。当時僕は最初の病院に戻るか、名古屋のリハビリセンターへ
転院かという話が出ていて、悩んでいた時に主治医がいきなり現れて、
「岡山と千葉(だったかな)どちらが好きですか?」は?????ですよ。
どうやら障がい者の職業訓練校の紹介だったようですが「ここ愛知やんw」て。
もっと近くにはないですか?と聞いたのですが明確な返事もなく。。そこから調べてみると
岡山の吉備にある職業リハビリセンターには色々なCADのコースがあるから紹介してくれたんだ
と理解しました。そういえば少し前にその主治医から同じく脊損で建築の設計士やっている方が
いるよと聞いていました。その方がリハビリ室で行われる勉強会のようなものに見えると聞き、
すごく興味が湧いた記憶があります。残念ながら都合が合わなくなったようでお会いすることは
できませんでしたが、その方は社長さんでもありましたのでそちらの会社のホームページや
ブログを今でもですがよく拝見させてもらっていました。
主治医には前職が大工と伝えていたので、「大工さんが設計士をやったらすごそうですね。」
と言われたのを今でも覚えています。いきなり目の前がj開けた感覚でした。
当時の僕はとにかくPCを使えるようにしないと。デスクワークしかできないだろうし。と、
狭い視野でしか考えられませんでしたが、本当にたくさんの気付きがありました。
設計士。。設計図。。CAD。。ならできそう。図面は見れるし。まずはJWCAD覚えよう!
と思い立ち退院後すぐにパソコン教室に通い始めました。一通りマスターしたという
試験も受かり、おかげで仕事の話をもらった時も自信を持ってできますと答えられました。
今では他のCADソフトも使いますがその時の行動が今でも活きています。
人生、どこにチャンスやヒントが落ちてるか分かりませんね。あまり先生と呼ばれる方の話を
真面目に聞かずに生きてきましたが、入院中の主治医や各部門の先生方、作業、理学療法士の
方からの教えやアドバイスなどは素直に聞くことができ(当たり前かw)
今でも覚えていて日々の行動や考え方に良い影響を与えてもらっています。
事故により障がいが残り、落ち込んだりイラついたりするのも当然です。
どこかで気持ちを切り替えて、そして周りの人への感謝の気持ちを忘れずにいられたことで
僕は良い再スタートがきれたと思っています。
やっぱり謙虚さって大事だなと、日々思っています。
コメント