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車椅子生活の僕が感じた園芸のメリット7選

脊髄損傷で車椅子生活になったあと、家で過ごす時間が増えました。

趣味を探していた中で出会ったのが園芸です。最初は植物を育てるだけの趣味だと思っていましたが、続けるうちに
生活そのものに良い変化が生まれました。

今回は、脊髄損傷歴14年の車椅子ユーザーである僕が実際に感じている園芸のメリットを7つ紹介します。


目次

1. 外に出る理由ができる

植物の様子を見るために外へ出る。それだけのことですが、車椅子生活では意外と大きな意味があります。

外出するには準備が必要で、目的がないとそのまま家にいることも多くなります。でも植物があると「ちょっと見て
こよう」という小さな動機が生まれます。

用事があるから出る、ではなく、見たいから出る。その違いは思ったより大きいです。

外に出ると、朝日を浴びたり、風を感じたり、季節の変化に気付いたりする機会が自然と増えます。植物があることで、外へ出ることが少しずつ当たり前になっていきました。


2. 朝の習慣になる

仕事の日でも休日でも、朝に植物の様子を確認する時間ができます。

「今日はどう変化しているだろう」という小さな楽しみが、一日のスタートを変えてくれます。起きる理由が増えた、という感覚に近いかもしれません。

以前は休日の朝をなんとなく過ごすことも多かったのですが、植物を育て始めてから朝の時間の使い方が
変わりました。

義務ではなく、楽しみとして朝が始まる。それが習慣として定着すると、生活全体のリズムも少し整ってきた
気がします。


3. 痛みや不調への意識が離れる

脊髄損傷後の生活では、身体の不調や痛みを意識する時間がどうしても増えます。自分の体のことを考えない日は
ほとんどありません。それ自体は仕方のないことですが、ずっとそこに意識が向き続けるのは、精神的にも
消耗します。

植物の観察や手入れをしていると、その時間だけは意識が植物へ向きます。意識的に切り替えようとしているわけではなく、気付いたら集中していた、という感じです。

これは園芸に限った話ではないと思っています。体にハンデを抱えて生きていると、一瞬でもそのことを忘れて没頭できる時間が、思った以上に大切になります。趣味であれば何でもいいのかもしれません。

ただ、植物は本当にその時間を作りやすい趣味だと感じています。手を動かす、目で観察する、次の管理を考える。
その積み重ねが、自然に意識を別のところへ連れて行ってくれます。


4. 成長を楽しめる

植物は少しずつ変化します。花が咲く、葉が展開する、子株が出る、休眠から目覚める。どれも小さな変化ですが、
見ていると嬉しいものです。

日々の変化は地味です。昨日と今日でほとんど違いがわからないこともあります。でも、ひと月、半年、一年と
経つと、明らかに変わっています。

その日々の積み重ねが植物への愛着につながり、結果を急がず待つ楽しさも、園芸が教えてくれたことのひとつです。


5. 車椅子でも達成感を得られる

自分が世話をした植物が元気に育つ。それだけでも十分な達成感があります。

僕の場合、アガベを自分の理想とする形に育てられたときは、素直に嬉しかったです。アガベは育て方によって株姿が大きく変わる植物で、光の当て方や水やりのタイミングを積み重ねた結果が形に出ます。

時間をかけた分だけ、手応えがありました。

実生にも取り組んでいて、種から発芽させてここまで育てた、という経験も達成感が大きいです。

アガベ、サボテン、ユーフォルビア、塊根植物など、発芽率も育てる難しさもそれぞれ違いますが、うまくいったときの喜びはひとしおです。

小さな成功体験が積み重なると、次の挑戦への意欲にもつながります。


6. 自分で管理する楽しさがある

植物は水やり、肥料、用土、置き場所など、さまざまなことを考えながら育てます。植物の種類によって適した環境も管理方法も異なるので、一律の正解はありません。

自分の環境に合わせてどう工夫するかを考え続けるのが、この趣味の面白さのひとつです。

うまくいくこともあれば失敗することもあります。失敗したときに何が原因だったのかを振り返り、次に活かす。
その繰り返しの中で、自分なりの育て方が少しずつ見つかっていきます。

試行錯誤を重ねながら植物と向き合う時間そのものが、園芸の楽しさだと感じています。


7. 人とのつながりが増える

植物を育てていると、自然と情報収集したくなります。園芸店や植物イベントなどに足を運ぶきっかけにも
なりました。

インスタグラムを始めてフォロワーさんが増えていく中で、隣県でドライガーデンを手がけ、YouTubeでも発信して
いるお店の方と知り合いました。実際にお店へ足を運んで話をしたことがきっかけで、それからずっと仲良くさせて
もらっています。

その方が定期的に開催しているイベントにも参加するようになり、そこからさらに新しい出会いも増えました。


植物を育てている人同士だと、育て方や失敗談、好きな種類の話などで自然と会話が広がります。車椅子かどうかに
関係なく、共通の趣味を通してつながれる。それがこの趣味の大きな魅力のひとつだと感じています。


まとめ

園芸は単に植物を育てる趣味ではありません。

僕の場合は、外へ出るきっかけになり、朝の習慣が生まれ、不調から意識を離せる時間ができ、小さな達成感や人とのつながりも増えました。

特に、体のことを一瞬忘れて没頭できる時間ができたことは、生活の質という意味で大きかったと思っています。趣味は何でもいいと思いますが、植物はその時間を作るのに向いている趣味だと、続けてきた今も感じています。

「外へ出るきっかけが欲しい」「何かに夢中になれる時間が欲しい」と感じている方には、一度試してみる価値のある趣味だと思います。

今後は、車椅子でも作業しやすい植物棚や作業台、続けやすい園芸動線、実際に使っている園芸道具についても
紹介していく予定です。園芸を始めてみたい方や、もっと快適に楽しみたい方の参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

脊髄損傷歴14年の車椅子ユーザー。園芸や暮らしの工夫を通して、無理なく続けられる生活環境づくりを記録しています。

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